内山龍雄氏による“一般相対性理論”の解説文です。共立出版「アインシュタイン選集2」(p1〜19)から引用しました。とても含蓄深い説明なので参考にされて下さい。
014 [A1]は別稿を参照。
015
[A2]、[A3]、全A20、全A23、[A4] はそれぞれ別稿を参照されたし。また上記ページで内山先生が述べられている[A2](EinsteinとGrossmannの1914年共著論文)の内容についてはPais文献(p284〜291)の説明をご覧下さい。
016
[補足説明1]
上記の特殊相対性理論による水星近日点移動の説明について補足します。
戸田盛和著「相対性理論30講」朝倉書店(1997年刊)第26講p192〜194に特殊相対性理論の効果による水星近日点移動量が計算されています。それによると一般相対性理論の場合の1/6程度になる。
この計算が内山先生が紹介されているEinsteinが行った計算の実際かどうかは解りませんが、どうぞ上記戸田文献をご覧になられて下さい。
さらに補足します。
アインシュタインの死後30年経ってから、アインシュタインとベッソーが1913年に(不完全な)一般相対性理論を用いて試みた水星近日点移動量の計算の論文草稿が見つかった。その値は100年当たり18”というもので、これがどうやら1915年11月28日にSommerfeld宛に出した書簡に書かれている18”という値の元らしい。このことの顛末とその詳細はそこで引用したページをご覧下さい。
上記の水星近日点移動量の説明に成功した論文[A4]はこちらです。これは一般相対性理論に関係した論文としては、最も有名なものと言えるかもしれません。