マックス・プランク著、芝亀吉訳「熱力学 第8版」岩波書店(1941年刊)
原本はMax Planck著「Vorlesungen u¨ber Thermodynamik 8 Auf.(1927)(初版は1897年)より
序文、目次、第6章 “エントロピーの絶対値(Nernstの定理)”§281〜§296 を引用
[補足説明]
Planckは、別稿「ルジャンドル変換とは何か」4.[補足説明1]で説明した様に、今日と違って特殊な記号と状態量を用いて議論しています。すわち
Planck は エントロピーの次元を持つ状態量 をルジャンドル変換によって定義しています。
すなわち S、Ψ、Φはいずれもエントロピーの次元を持つ状態量です。
エントロピーS(E,V)からルジャンドル変換Ψ=S-(E/T)に依って変数を(E,V)→(T,V)に変換したものがΨです。
エントロピーS(E,V)からルジャンドル変換Φ=S-(E/T)-(pV)/Tに依って変数を(E,V)→(T,p)に変換したものがΦです。
ですから、以下の文章は
の置き換えをしてお詠み下さい。
エントロピーの分子運動論的解釈については、別稿で引用している「理論熱学」第4篇第5章を参照されたし。
330
331 硫黄の転移熱の例については山本義隆「熱学思想の史的展開3」のp294も参照されたし。
346
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