金子努編訳『未知への旅立ち』(アインシュタイン新自伝ノート)小学館(1991年刊)のp154〜160より引用。
この一文は、Einsteinが亡くなる一ヶ月前の最晩年に、マルセル・グロスマンに対する感謝の気持ち込めて、書いたものです。これは1955年秋にチューリッヒ連邦工科大学創立100周年記念の「スイス大学新聞」特別号に掲載された。
「自伝スケッチ」と銘打っていますが、元々大学創立記念号に寄せたものですから、この文章の前半はその事を意識した内容に成っています。大学からの依頼を機会にチューリッヒ連邦工科大学の数学科教授であったグロスマンに対する積年の感謝の気持ちを述べたのでしょう。
ここでは、その『自伝スケッチ』の後半のグロスマンに関係する部分のみですが引用しています。