Edward M. Purcell著「バークレー物理学コース2 電磁気学(上・下巻)」丸善(1970年刊、原本は1963年刊)より第5章(p182〜190)と、第6章(p230〜271)を引用。この本は教育的に解りやすく、引用した二章は特に秀逸です。
第5章 動いている電荷の場
1.エルステッドからアインシュタインまで
2.磁力
3.動いている電荷の測定
4.電荷の不変性
5.異なった座標系において測定される電場
6.一定速度で動いている点電荷の場
7.運動を開始した電荷および運動を停止した電荷の場
8.動いている電荷に働く力
9.動いている電荷と他の動いている電荷との間の相互作用
5章の練習問題と略解(別稿で引用)
第6章 磁場
1.磁場の定義
2.磁場の二、三の性質
3.ベクトルポテンシャル
4.任意の形をした導体を流れる電流による磁場
5.輪形電線およびコイルによる磁場
6.薄板を流れている電流を横切る時のBの変化
7.電磁場の変換則
8.ローランドの実験
9.磁場中での電気伝導度とホール効果
6章の練習問題と略解(別稿で引用)
この当たりについては別稿「電磁場の相対性」5.[補足説明3]および「4元速度、4元加速度と4元力」5.(1)も参照されたし。
[補足説明1]
上記の問題5.15を以下に引用。
[補足説明1]
上記の問題2.15を以下に引用。
ここの(b)については別稿「グリーンの定理[積分定理の王]」2.(2)1.でも説明しているので参照されたし。
[補足説明2]
上記の問題6.13を以下に引用。
[補足説明3]
この節の内容に関しては、別稿「カルマン渦列(動的安定性解析)」2.(3)“ベクトル解析の基本定理[ヘルムホルツの定理]”を参照されたし。流体力学における大定理の、電磁気学への偉大な応用です。
[補足説明1]
[補足説明2]
Maxwellは、この節の現象を確かめる実験を”A Treatise on Electricity and Magnetism”のArt770で提案している。それを実際に確かめたのがローランドです。
ローランドの実験について、”A Treatise on Electricity and Magnetism”第3版(J.J.Thomsonが改訂して1891年出版)のArt.770の脚注に、Thomsonによる追記として†{This
effect was discovered by Prof. Rowland in 1876. For subsequent experiments
on this subject see Rowland ahd Hutchinson, Phil. Mag. 27, 445(1889); Ro¨ntgen,
Wied. Ann. 40. 93; Himstedt, Wied. Ann. 40. 720.}と記されている。
この事については、別稿「電磁場の応力(マクスウェルの応力)」3.(4)4.も参照されたし。