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結合エネルギー

 原子間に存在する電子を共有して安定化する共有結合や、正負のイオンがクーロン力で安定化するイオン結合のような結合エネルギーを考える。話を簡単にするために、絶対値が等しい正と負の電荷qを持つ二つの原子A、Bが無限に離れている場合と、クーロン電気力により引きつけあって距離r0離れて結合して存在する場合のエネルギー状態を比較する。

 別稿「仕事とエネルギー」2.(3)4.で万有引力に伴う位置エネルギーを計算した。そのときの図をもう一度示す。

 このとき地球は動かず物体だけが動いて、物体が外に対してする仕事量から物体の位置エネルギーの変化を計算した。しかし、化学結合のエネルギーの様に二つの原子が互いに近づいて安定化する場合にはちょっとした注意が必要である。

つまり、いわゆる化学結合のエネルギーと言われるものの半分がそれぞれの原子の持つ原子1個当たりの結合エネルギーなのだ。

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