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オオシモフリエダシャクの工業暗化

 19世紀までほとんど明色型であったが1848年に暗色型(突然変異体)が発見された。19世紀後半、工業化の進んだ地域では明色型(しもふり型)が少なくなり、ほとんどを暗色型が占めるようになった。
 1896年J・W・タットは汚染されていない林野では、木の幹に生える白ぽい地衣類(こけ)が背景となり、うまくカモフラージュされているが、汚染により地衣類が死滅して黒ぽい樹皮がむき出しになった工業地区では暗色型の方がカモフラージュされて、これを餌とする鳥に食われる率が減り、工業地帯では暗色型の割合が増えたのだと説明した。

これを自然選択の例証として有名にしたのが1950年代に行われたバーナード・ケトルウェルの実験である。
 彼は数百匹の明色、暗色型のオオシモフリエダシャクに印(速乾セルロースペイントで羽の裏に放出日を示す色)をつけて林野に放し、その数日後の夜に誘蛾灯で再捕獲して両種の比率を調べた。その結果田園地帯と工業地帯とでは顕著な違いが出たことから、工業暗化は現実に目撃された最も顕著な進化的変化であると言った。

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