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ビーグル号航海記(Charles Darwin著)

1.ビーグル号とその航海

ダーウィンはビーグル号の航海に関して沢山の本を書いている。

  1. 『軍艦アドヴェンチュア及びビーグルの1826年より1836年までの測量航海記伝々』
    Narrative of the Surveying Voyage of H.M.S.Adventure and Beagle between the year 1826 fnd 1836,etc.
  2. 『日誌と所見』第三巻、1839年
    Journal and Remarks,Vol.V,1839.
  3. 『軍艦ビーグル世界周航中歴訪諸国の博物学及ぴ地質学の研究日記伝々』訂正増補第二版、1845年
    Journal of Research into the Natural History and Geology of the Countries visited during the Voyage of H.M.S.Beagle round the World,etc.;2nd Ed,with corrections and additions,1845.
  4. 『一博物学者の航海記』(『研究日誌』伝々)1860年
    A Naturalist's Voyage(“Journal of Researches”)etc.,1860.
  5. チャルズ・ダーウィン編、『軍艦ビーグルの航海に関する動物学』五篇(化石哺乳類、哺乳類、鳥類、魚類、爬虫類)1840-43
    Zoology of the Voyage of H.M.S.Beagle,in Five Prts(Fossil Mammalia,Mammalia,Birds,Fish,Reptiles),ed.by C.Darwin,1840-43.
  6. 『さんご礁の構造と分布』(ビーグル号航海の地質学)第一部、1842年、1874年
    The Structure and Distribution of Coral Reefs(First Part of the Ceology of the Voyage of the Beagle),1842,1874.
  7. 『軍艦ビーグル号航海中歴訪の火山島についての地質観察』(ビーグル号航海の地質学)第二部、1844年、第三部、1846年、第二版、1876年
    Geological Observations on the Volcanic Islands visited during the Voyage of the H.M.S.Beagle(Geology of the Voyage of the Beagle),2nd Part,1844;3rd Pa.rt,1846;2nd Ed.,1876.

 この中で、いわゆる「ビーグル号航海記」と言われるものは初版が1839年に出版されている。これはタイトルを少しずつ変えながら何度か改訂されている。最も良く知られているのが第二版(1845年出版の上記3.)である。
 ビーグル号は絵のような3檣バーク型帆船である。バーク型とは最後尾の檣が縦帆でそれ以外の檣には横帆を展帆するものである。

排水量242トン、全長27.5m、全幅7.5m、吃水3.8m、乗員65人+9人、砲6門の小さな帆船である。

 ダーウィンが乗船した航海は、ビーグル号の調査航海としては2度目のもので、1831年12月27日にデヴォンポート港を出港し、1836年10月2日にファルマス港に帰還した、足かけ5年間にわたる航海であった。

2.ビーグル号航海記

 航海記の章立てと、挿絵の一部を抜粋して示す。(島地威雄訳「ビーグル号航海記(上、中、下巻)」岩波文庫 より)

第 1章 サンタハゴ−ケープデヴェルド諸島
第 2章 リオ・デ・ジャネイロ:
第 3章 マルドナド
第 4章 リオ・ニグロよりバイア・ブランカまで
       
第 5章 バイア・ブランカ
     
第 6章 バイア・ブランカよりブェノス・アイレスまで
第 7章 ブェノス・アイレスよりサンタ・フェまで
     
第 8章 バンダ・オリエンタルとパタゴニア
第 9章 サンタ・クルツ、パタゴニア及びフォークランド諸島
     
第10章 ティエルラ・デル・フェゴ
      
     
     
第11章 マゼラン海峡−南沿痒の気候
     
第12章 中部チリー
     
第13章 チロエ及びチョノス諸島
第14章 チロエとコンセプション。大地震
     
     
第15章 コルディエラの峠
     
第16章 北チリーとペルー
第17章 ガラパゴス群島
    
    
  
第18章 タヒティとニュージーランド
    
    
    
第19章 オーストラリア
    
    
第20章 キーリング島−さんご礁
    
    
    
    
    
第21章 マウリシウスよりイギリスヘ
著者の追記

 ダーウィンがビーグル号に乗り込んだのは23才の時であるが、この航海記を読むと、彼はそのときすでに、博物学に関して第一級の膨大な知識を持っていた事が解る。こういった博覧強記の博物学的な能力に欠ける我々は、ただただその知識量に圧倒されるのみである。
 ただし、今日進化論を科学的に論じるには分子生物学的なアプローチが必須だから、そういったレベルにないこの本の内容で進化論を論じても得るものは少ない。1830年代の世界を垣間見せてくれる見聞録、航海記として楽しめばよいのだろう。

[2013年7月追記]
 最近、荒俣宏氏による新訳版が出版された。
チャールズ・R.ダーウィン著(荒俣宏訳)「新訳 ビーグル号航海記(上)(下)」平凡社(2013年6月刊)
これは、とても読みやすい訳文で装丁もしっかりしている。何より収録されている図版がすばらしい。是非手にとってご覧ください。

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