鋼の種類
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1.添加物が鋼の性質に及ぼす影響
- Ni(ニッケル)およびCr(クロム)
- 共に少量で硬さと強さを増す。大量では耐食性、耐熱性を増大する。両元素の共存によってこれらの性質は相乗的に増加する。
- W(タングステン)
- 高温での硬さと強さを著しく増すので、高速度鋼としてバイト等に用いられる。
- Mo(モリブデン)
- Wと同じような性質を与えるが、効果はWの2倍である。
- V(バナジウム)
- Moの作用に似ているが、さらに強力である。普通単独では用いない。
- Co(コバルト)
- Niに似た作用をする。普通単独では用いない。
- Al(アルミニウム)
- アルミニウムは鋼表面を窒化して硬化させることができる。
- Ti(チタニウム)
- Alに似た作用をする。またステンレス鋼の耐食性をさらに強化する。
- Nb(ニオブ)
- Tiに似た作用をするが、鋼に強さと靭性を与える。
- Cu(銅)
- 鋼に適当量含ませることによって、大気中、海水申などにおける耐食性を向上する。
- B(ホウソ)
- ごく微量の添加によって、鋼の芯部まで硬さを増加させる。
2.含有成分による鋼の種類
