すなわち、ガス圧が優勢な場合(半径が太陽半径の5倍以内の星)気体の状態方程式が成り立っていると言うことです。星の大きさが更に大きくなるとガス圧よりも輻射圧が優勢になり、以下の議論は修正が必要になります。
“星はガス状態である”ことが以下の関係を決める。
[補足説明]
上記の“□囲み部分”について補足する。これは“質量保存則”と“力学的平衡則”を表している。
実際、前記の式変形は、A式(Pc/ρ∝M/R)を適用するのと同じです。
[補足説明]
その結果から得られるR∝Mをもう一度@式とA式に適用すると
が得られる。
これは主系列星では質量が大きな星ほど半径は大きくなり、密度や中心圧力は小さくなる事を示している。
[補足説明]
上記の“温度はだいたい一定においてよい”について補足する。
核融合反応の能率は温度を変えると著しく変化するので、違った圧力(光度)を実現するには中心温度をほんの少し変えるだけで良い。“重力”と“ガス圧力(光の圧力)”が釣り合った主系列星では、その中心温度は質量の違う星でもあまり違いはなく、1000〜4000万度で、ほとんど一定と見なして良い。
つまり、“主系列星の中心温度は大体同じ”である事が、主系列星の星の大きさは半径に比例する事を決める。
また、このことが主系列星として存在できる星の大きさの範囲を決める。
[補足説明]
上記の“毛皮の質の違い”により明るさが比例する質量の指数が変化することについて補足する。
[補足説明]
上記の“放射と対流が、大質量星と小質量星とではちょうど逆になっている”ついて補足する。