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谷腰欣司監修「プロが教える電気のすべてがわかる本」ナツメ社(2010年刊)より引用。少し改変しています。

ガス蒸気複合サイクル(川崎火力発電所)

1.川崎火力発電所

 発電所の位置は下図に示されています。川崎発電所は運転を開始した当初(1961年)は汽力発電方式だったが、設備の老朽化に伴い旧設備を廃止して、LNG排熱回収型コンバインドサイクル発電方式に更新された。
 コンバインドサイクル発電の汽力発電の最高蒸汽圧力はガスタービンの廃熱を利用するために、そんなに高くありません。汽力発電の圧力としては、超臨界圧(22MPa以上)発電に比較して、かなり低い13MPa程度です。コンバインドサイクルでは、ガスタービン入口温度を高温化することで熱効率の改善が図られています。その当たりは別稿「熱機関の効率(ガス動力サイクル)」2.(6)をご覧ください。
 2009年2月に1号系列(1,2,3軸)が、2013年2月に2号系列第1軸が運転を開始している。ガスタービン入口温度は1500℃を実現しており、、現在国内最高の熱効率(59%)を達成している最新鋭の火力発電所です。
 2014年に増設される2号系列の第2,3軸はガスタービン入口温度1600℃を目指しており、それが実現されれば熱効率は61%に達する見込みです。
 燃料のLNGは、近くにある東扇島火力発電所(LNG超臨界圧汽力発電方式)に併設されている、LNG基地からパイプラインにより供給を受けています。詳細は東京電力のHPhttp://www.tepco.co.jp/solution/power_equipment/thermal_power/index-j.html
をご覧ください。


 

2.複合火力発電所の構造(1500℃級コンハインドサイクル発電)

 

3.主要設備の詳細


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