太陽は天球に張り付いている黄道の上を1日に約1度ずつ西から東へ移動していく。[拡大図]、【天球上での主な恒星と星座】
そして惑星はその黄道の回りをまとわりつくようにして、時々逆行をしながら東から西へと移動していく。
黄道の回りを一週する時間を対恒星周期といい、内惑星(水、金星)については、常に太陽にまとわりつくようにして移動していくため太陽と同じ1年であり、外惑星(火、木、土星)についてはそれぞれ火=1.9年、木=約12年、土=約30年であることが知られていた。
逆行が起こってから次の逆行が起こるまでの時間(衝から衝までの時間)を会合周期といい、それぞれ水=116日、金=584日、火=779日、木=399日、土=378日であることが知られていた。
衝とは惑星−地球−太陽が一直線に並んだときであり、惑星と地球の距離がもっとも近づくときであることに注意。
天球上を西から東に動く運動を順行、その逆に動く運動を逆行という。留から留までが逆行の期間であり、衝は逆行期間のちょうど中間点で生じる。
その当たりの事情を火星を例にして図示する。[拡大図]